2014年3月11日火曜日

あれから3年と「ダラス・バイヤーズクラブ」

昨年は普段通りしていたけど今年は手を合わせ目を閉じました。
鎮魂の意だけではなく、何もできずにすみません、という思いとかいろいろ...。
3.11の災害は多くの人の生き方や考え方に影響を与えました。
それぞれ考え方は違うだろうけど共通の思いってのも多いはず。
自分たちの思いを実現する仕事をするのが政治や行政。
現在の政府、行政のやっていることが当時の思いを反映しているか疑問。
復興予算の使い方や原発しかり。
今の政治は大嫌いだ、と一昨年も昨年も今年も思う。

はい映画。
「ダラス・バイヤーズクラブ」
マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトが
それぞれアカデミー賞の主演男優賞と助演男優賞を受賞した映画。

HIV感染者という役作りのため、マコノヒーが20kg減量したのが話題になったけど、
もちろん減量がスゴかったから受賞したわけではない。
飲む打つ買うという男の中の男?のカウボーイが
80年代当時エイズに対して偏見の多かった社会で受ける差別の中、
自分や他のHIV感染者のため政府が許可しない薬を広める会社を作って活動する物語。

死を間近に感じる演技、薬の確保の為に東奔西走する活力ある演技、どれもスゴい。
迫力あります。
助演男優賞とったオカマちゃん役のレトは、マコノヒー演じる役の仕事上のパートナー。
同じくHIV感染者の役。
外に向けた愛想のいい顔とは別に、麻薬から抜け出せない苦しみも演じていてなかなか。

2人の演技は生きる事に四の五の言わさない必死なギリギリ感を生み出している。
その迫力や緊張感は本人たちのソロのシーンだけじゃなく、
周辺の人たちや役所とのシーンでも感じられる。
アンサンブルが素晴らしい、と言うのかどうかわからないけど...。
なのでもう一人の重要な出演者の女医さん役の演技が軽く感じたりして。

けっこう刺激的なシーンも多いけど良い映画だと思います。