2013年12月7日土曜日

W杯組み合わせと「かぐや姫の物語」

W杯の組み合わせが昨夜決まりましたな。
自分たちのペースでサッカーをやるのがヒジョウに難しい相手ばかり。
決勝トーナメントに進める確率が高いかもの風潮だけど
そんなことは全くないと思う。
相手の試合運びに合わせて戦えるような日本じゃないし。。
日本で試合を観るとしたら早朝5時とか深夜1時とかかな?
一番観づらい時間は3時とか4時だからまだいいかも〜。
ああ、ブラジル行きたい...。
でももしかしたらこの一部期間は演奏しに別の海外にいる可能性があります。
観られるんだろうか。。


はい映画。
「かぐや姫の物語」
劇場に掛かれば自然と足が向いてしまうジブリ作品。
公開前から制作費だの制作年数だの
バンバンTVなんかで流していてすごいプロモーション。
そんなのアタマに置いて観たらどの映画もつまらなくなる。
観終わってみて、メッチャ好きではないけどいいアニメ映画だなあと。

映像はそこに欲しいものだけを描いたってかんじ。
シンプルな色使いの場面や豪華絢爛な色使いの場面がメリハリあるなと。
その描写も登場人物の心情に合わせて時には叙情的だったり、
時にスピード感にあふれていたり。
あまりゴテゴテしていないので空気感みたいなものを感じやすいと思う。

物語は竹取物語だから、たいがいの人はその内容を知っている。
強く描いていたのはかぐや姫の心情かな。
少女の生きる喜びや苦悩がよく描かれていたと思う。
純な心を持つかぐや姫と、
竹林でかぐや姫を見つけ育てた父親の俗っぽさがいい対比を生んでいる。

プロモーションではかぐや姫の罪と罰を強く言っていたが
映画の中ではそれはあまり感じられない。
あえてそうしたんだと思うけど、それがよかったのかもなあ。
地上の世界に憧れる事はいけない事。月から追放されたかぐや姫が
地上で生命力ある喜びにあふれた生活をしていたのに
突然俗っぽい社会の中で生活することになり辛い状況になる。
心底月に帰りたいと言わせるくらい辛い思いをする地上の世界。
それでもそれなりに人間味ある関係性を周囲と築き上げたところでそれを奪う。
月からの使者がかぐや姫を迎えに来たシーンは喜び、ではなく悲しい別離。
かぐや姫だけではなく地上の人たちにとっても罰だったのかな。

この物語、日本の古典ならではの教訓があるんだと思う。
全てが美しく争いもなく、感情の起伏もなくいつも平穏でいられる月の世界と
美しいも汚いもあり殺し合いもあり、喜怒哀楽にあふれた地上の世界が比較されるのかな。
けがれた地上の世界から見たら月の世界は理想郷なのかもね。
でもそんな世界への憧れはこの映画からは感じずらい。
むしろ地上の世界がなんとも人間味にあふれ魅力的に描かれていて、
正しく活き活きと生活する事の大切さを言っているような気がする。

それぞれの声を素晴らしい役者たちがやっているあたりはいいなあと思う。
安心して映画を観る事ができます。
でも月からの使者がやってくるときの音楽、ありゃないよなあと思った。。

今後のジブリが何を作るのか楽しみ。今年の2本は楽しめました。