2013年10月21日月曜日

きりたんぽ鍋と「地獄でなぜ悪い」

この時期、秋田の名物料理に「きりたんぽ鍋」がありますな。
今でこそ都内のスーパーあたりにフツーに売られていますが
その昔はほとんど見る事ができなかった。

昔々、上京してしばらくした頃、無性にきりたんぽ鍋が食べたくなった。
でもどこに行ってもきりたんぽが見つからず、結局自分で作る事にした。
お米を炊いてボールに入れ、つぶして割り箸にまいてガスコンロで焼いた。
ワイルドなきりたんぽがなんとかでき、まあここまではよかった。
きりたんぽ鍋に入れるものは各家庭で微妙に違うんだけど
これだけは外したらいけないってモンがいくつかある。
その一つが「セリ」だけど、これがまた都内でなかなか見つからなかった。
セリぐらいはどこでもあるだろうと思ってたのが甘かった。
数日がかりで見つけたときは嬉しかったですなあ。。

これらの食材は今や都内のスーパーではよく見かけるし
飲食店でも「きりたんぽ鍋」があったりする。
ただ、どうしても都内のお店で食べたときしっくりこないのは食べ終わった後、
店員さんが「雑炊にしますかうどんにしますか?」と聞かれること。
炭水化物もう食べたし〜。鍋料理っていってもご飯も入っている鍋だし〜。

あ〜、きりたんぽ鍋食べたい〜!!!

はい映画。
「地獄でなぜ悪い」
園子温監督の最新作。
いや〜、最高でしたっ!!面白かった〜。

映画Love青春スプラッターヤクザ喜劇映画。
この監督の作品は、一度ハマるとクセになる。
全作品は観ていないけど私もその一人。

今作はつかこうへいに筒井康隆を足して2を掛けたような作品。強力です。
バカらしいくらいの青春物語と、
組長の妻と娘を巻き込んだヤクザ同士の抗争がある男を接点に繋がって行く。
この二つがどう繋がるのかワクワクして観てた。
笑ったですよ、繋がったときは。。

そうスプラッターの部分はあるけどこの映画は喜劇だからね。
後半、ヤクザの血みどろの出入りシーン、笑えます。ヘンな言い方だけど。
筒井康隆作品の終盤の様なドタバタのスピード感。
この監督の「冷たい熱帯魚」もかなり血みどろだけど今作とは対照的。
今作は陽気なエンターテイメントにあふれていると思いました。

ハイテンションでマッチョな映画。
観客に難しい事を言わせない強引さとスピード。
こんな映画久しぶりだなあ。。

役者陣も実によかったです。この作品を楽しんでいるような気がする。
劇中に小ネタもチョイチョイ仕込んであるようで
例えばヤクザが乗る車が「深作」ナンバーだったりね。
(深作欣二は「仁義なき戦い」の監督)

毎度の通り、上記の映画タイトルに公式サイトをリンクしてるのでぜひcheck。
誰もが楽しめる作品ではないかもしれないけど一度ご覧あれ〜。