2013年10月11日金曜日

2013年秋田Music Festivalと「そして父になる」

明日、10月12日の最低気温が24℃で最高が30℃だと!?夏かよ!!
今更、夏にやり残した事はないしなあ。。てか、あったとしても忘れた。

10月5日、6日と開催した秋田ミュージックフェスティバル、
今年も参加させていただきました。
私がいつも参加しているのはその中のブラスフェスタという、
管楽器などが中心になって演奏する分野。
野外ステージで行われ、
私が帰省するといつもセッションする地元のミュージシャンたちとの共演。
さらにはスペシャルゲストのギタリスト、小沼ようすけさんとのセッション。
天候にも恵まれ多くの人を集めた楽しい楽しい2日間の大イベントでした。

秋田には昔から音楽が生活の中にあり、
何か宴会があると手拍子一つで民謡を歌う人が多くいた。
宴会じゃなくてもウチに遊びに来た人の(酔っていたと思うけど)歌も聴いている。
こんな光景はおそらく東北全般でかつてよく見られたと思う。
さほどに音楽が身近なものであった背景があるせいか、秋田では吹奏楽が盛んです。
それにしてもカラオケもなくよく歌っていたと思う。
今はカラオケもあって便利な世の中だけど、
肉声のメロディーだけを聴いたり歌ったりをシンプルに楽しむ良さってあると思う。

来年は秋田で国民文化祭という、国民体育大会の文化版が行われます。
どんな催し物があるか、今から楽しみです。

写真はその音楽祭で撮っていただいた1ショット。
オープンしたての新しくなった県立美術館内カフェからみた千秋公園。

はい映画。
「そして父になる」
生まれた子供を取り違えられた二つの家庭の物語。
親子の関係や情に関わる、重大な事件だけど感情を激しくぶつけ合うシーンがない。
抑えたセリフや演出なのでチョッとした感情的なシーンが効く。
感情が爆発し合うシーンが多いよりはこの方が断然いいと思った。
しんしんと積もっていく雪みたいな映画(なんだかワカランけど。。)

題名から、主演の福山雅治がやっと父としての生き方に目覚めるっていう、
父親目線の映画かなと思いながら観てたけど
印象的だったのは双方の家庭の母親と子供たちだったかなあ。
母役の真木よう子は精神的にもマッチョな役のイメージが何故かあったけど
さほど裕福ではない家庭の3人の子供の母役はハマっていたと思う。
一方の母役、尾野真千子は役を作った感がなく自然な演技で何の違和感もなかった。
こうゆうの好きだなあ、さらっとスゴい事をするのって。
子役たちもよかった。
一方の父役、リリー・フランキーもよかったけど、
本業は役者じゃないんだよなあって気持ちで観ていて
後で思えばなんだか申し訳ないなあなんて。
福山雅治演じる父親役のセリフ回しに若干の違和感を覚えつつも
この父親の人間的な成長が描かれているので、
子供の取り違え事件という不幸が根本にあるけど希望を感じさせる映画になっている。
この監督には最近山田洋次もやったけど、
小津安二郎作品のリメイク版をやってほしいなあ。

ハデなシーンはないけど
役者たちの目やセリフの言い方に登場人物の個性が込められている。
とてもいい映画だと思う。


2013/10/6 秋田Music Festival、Brass Festa 撮影:津谷聡