2013年8月10日土曜日

リーダーバンドは楽じゃないよと「風立ちぬ」

今月1日にあった、OSO(オルケストラ サンバドール オリエンチ)
のライブはすごく楽しかったです。
リハーサルも含め、ライブまでの過程でちょっと苦労したしねー。
何よりお客様に大勢お越しいただいたのは励みになるなあ。

普段、自分がリーダーのライブ、例えばカルテットくらいの
少人数でのバンドのライブではメンバーと同じ数のお客様ってこともある。
そうゆう事が続くと
苦心して準備したオリジナルやらアレンジを演奏するのも寂しいなと思う。
やっぱり多くの人に聴いていただきたいなと思って書いたりしているし。
それでもどんなライブでも演奏に全力投球する体質。
聴き手の多い少ないで演奏に手を抜くとか抜かないはプロのすることじゃない。

でもお客様の少ないライブが続いたりするとヘコむ。
聴いて欲しいのに努力が報われない。
自分が悪いと言えばそうなんだけど...。
自分の演奏に何が足りなくて何が余計か考える。試行錯誤してわけわかんなくなる。
一時期、自分のリーダーライブをやめようと思ったことがある。
で、しばらく人のバンドだけに参加していた。気分的に楽だったなあ。
でも少しすると気がつく、やっぱりリーダーバンドやんないとダメだと。
幾つになってもヘコんだり立ち直ったりの繰り返しですかなあ。

はい映画。
「風立ちぬ」
ジブリアニメ。宮崎駿監督。
公開前からユーミンの歌とともにすっごく宣伝してましたな。
なんだかんだ言って、毎回つい観に行ってしまうジブリ映画。
ここ数年の作品は正直なんだかなあ〜と思っておりました。
今回もあまり期待しないで観に行きました。
期待しないのがよかったのか案外楽しめた。
以下、ネタばれで書いていきます。。。

自分の夢の実現にかける青年の成功と挫折と恋愛の物語。
ストーリーの主軸は恋愛物語かな。
ジブリアニメではあまり記憶のないキスシーンやらがあってチョッとドキッとした。
切ない展開になるけど、もう少し切なさを引きずってほしかったかなあ。
お互いを信頼しきっているが故の、
双方のやや稚拙な行動にもっとやきもきしたかった。

飛行機を作る夢を実現しようとする、
意欲的な主人公のはつらつとした様子がいい。
でも時代が悲惨な戦争と重なり、
結果悲劇の一端を持ってしまった挫折感。
強く表現はしていないけど反戦メッセージがある。
でもその挫折感といい、ヒロインとの間の切なさといい何か物足りない。
おそらくあえてギリギリ控えめにしているんだと思うけど。

特徴的なのは自分の夢の中でのカプローニとのシーン。
ストーリー自体は現実的な部分が多いけど
この夢の中のシーンはファンタジーに溢れている。
享楽的な部分はいいなと思ったけど
カプローニがいろんな事を主人公に教示するシーン。
あまり説得力感じなかったなあ。
特に最終シーンは物足りなかった。

ユーミンの歌。曲は好きだけど映画と合っているかは疑問。
でもいい曲だなあ。
声がいいし、鋭い感性の歌詞だと思う。
やっぱり私は松任谷由実より荒井由美の方が好きです。

きっと賛否両論の映画だと思うけど私は楽しめました。