2013年3月1日金曜日

旅No.14 O Faiaとマグロと「マリーゴールドホテルで会いましょう」

もう3月ですな。若干暖かな日が続いております。
花粉症の方たちには鬱陶しい季節なんでしょうな...。
私は花粉症ではないと思いますが
3月くらいになるとなぜか目がショボショボ?シバシバ?まあとにかくそんなかんじに。

12月4日 Part2
夜になりどこかで夕食をしてから目指すファドのお店に行こうと思う。
お店のあるアルト地区に行き、
まずは今日行こうと思っているファドの店を探して場所を確認。
でこのアルト地区をブラブラしてレストランを見てまわる。
正直、どこがいいのかさーっぱりワカランので適当に入ってみた。
店の名前はSinal(シナウ)
(日本に帰ってからH.Pじゃないけどなんかあったからリンク貼っときます)
入ると他に二人いるだけ。
席に案内されて座りメニューを見る。
海外で苦労するのがこのメニュー。
とにかくじっくり眺める。値段はそんなに高くない。
で、決めたのがマグロのステーキ。と、もちろんビール。
出てきたマグロステーキ、これがものすごく美味しかった。
恥ずかしながらどう味付けしているのかわからないけど実に美味しく香ばしい。
会計して出るとき、店のニイちゃんに
美味しかったから明日も来たくなったと言うと喜んでくれた。

目指すファドの店オ・ファイアまで歩いて2、3分。
夜8時半くらい。
お店のオッサンに予約なし、食事しない旨を伝えて入れるか聞くと大丈夫とのこと。
中に入って案内されるとスゴい後方の席。
店内けっこう人がいる。8割くらいかな?
もし週末とか人の来る時期だったら予約した方がいいのかなと思う。
ほとんどの人が食事付きのよう。
メニューを見ると50〜60ユーロくらいみたい。
ビール2杯目を飲んでたら店内が暗くなりライブスタート。
ギターとポルトガルギターだけの伴奏で肉声で歌を聴かせてくれる。
最初に恰幅のいいニイちゃん。ん!?見た事あるかもこの人。
聴いていると素晴らしい歌声、抑揚。
聴きながら誰だっけと何曲か聴いていたら思い出した。
この人、以前NHKの番組で小野リサさんがリスボンでファドを歌う、っていう番組で
リサさんにファドのいろんな事を教え、案内していた人だ。
お名前がRicardo Ribeiro
番組ではファドの将来を背負って立つ人、のように言っていたような。
素晴らしい歌も5曲くらいで終わり、2、30分休憩。
この後も2人ほど出演してそれぞれ素晴らしい歌声を聴かせてくれた。
休憩の後、インストルメントでギターとポルトガルギターだけのデュエット。
これがまた素晴らしい。そーとーの腕前の奏者。
その後、おそらくトリと思われる歌手の女性が登場。
この方が圧巻だった。
その表現力とか声量とかスゴくて腰が抜けそうになった。酔いもさめた。
今まで聴いたファド歌手の中でも頭抜けてスゴいと思った。
お名前がLenita Gentil
これ以外にyoutubeでもいくつも聴けるようです。
ま、とにかくスゴい一夜で宿に帰ってからもなかなか眠れなかった。

はい映画。
「マリーゴールドホテルで会いましょう」

関係ないけど先日アカデミー賞の発表がありましたなあ。
日本では未公開作品も上がっていてこれからの公開が楽しみだなあと。
でその前に、最低映画を決めるゴールデンラズベリー賞の発表があり、
「トワイライトサーガ/ブレイキングドーン2」が各賞を総なめにしてました。
超B級のこの映画、大好きなシリーズでございます。
むしろこの賞を取ったのはうれしいくらいで。。
DVDでシリーズ最初の作品をぜひご覧になってください。
トワイライト〜初恋〜、ハマる人はハマるしハマらない人には全くハマらない。

で「マリーゴールドホテルで会いましょう」です。。
ユーモアを含んだ人間ドラマで数多くの秀作があるイギリス映画です。
今作もそんな一つでしょうか。
インドのマリーゴールドホテルを舞台にした熟年イギリス人男女7人の人間ドラマ。
登場人物それぞれの個性がわかりやすい。
熟年になりリタイヤしたからといって悠々自適という訳ではなく、
それぞれに迷いや苦悩を抱えてのインドのホテル暮らし。
インドの混沌とした、オーガナイズされていない社会に放り込まれた彼らは
最初まるで荒海に小舟で遭難寸前のよう。
それでもほとんどがその波に乗ろうとしている。
ここら辺、インドが油断ならない刺激的な国っていうのが伝わってきます。

ただ乗るだけじゃなく、波を楽しんでいるかのよう。
老人といっても違う環境での適合力、
生存力がスゴいし、こうありたいと思います。
そう、これは年寄りが枯れて終わって行く物語ではない。
自分が変わるのに年齢は関係ない、前を向いて行こうって映画。
年を取っても頑にならず、いろんな事を受け入れる柔軟さを持つ事や
チョッとした事に気がつきそれをきっかけに次の一歩を踏み出す勇気。
むむ、なんだか音楽にも同じような事が言えそうだぞ。。
人生の終盤でそうゆう姿勢でいるってのは大変な事だと思う。
でも近い将来、世の中が年寄りだらけになったとき
そうゆう気持ちを持ち続ける事が大切になるのかも?

この映画は老人たちの話ばかりではなく、マリーゴールドホテルを経営する
インド人の若者の物語も同時進行していきます。
これがとてもヒューマンでいいと思います。
演じたデヴ・パテルはスラムドッグミリオネアでスゴく印象的だった。
今作はチョッと大げさな演技のようにも思えたけど
他の熟年たちのエピソードを中和するようなかんじで
とても映画の中で映えていたように思います。

ジュディ・デンチが主役とストーリーテラーを演じています。
どの熟年役者さんたちも素晴らしくて、
それぞれの役をナチュラルに演じているため
観ている方はすっかり映画に入り込んでしまいました。
印象的だったのはマギー・スミス。
ハリーポッターシリーズでは魔法学校の副校長の魔女役。
今作では終盤にオイシいところを持って行った感。

ところでこの映画はいつも良作ばかりやる渋谷のル・シネマで観たけど
人が多いときなどは画面の観づらい映画館でチョッと残念。